今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

贈り物

先日、◯歳の誕生日を迎えました。この歳になるとあまりうれしくないイベントなので、 snsの類からは誕生日を削除していますが、何人かの方からは「おめでとうございます」メッセージをいただきました。誕生日そのものより、忙しい日常の中で私の存在を思い出していただけるというのは、うれしいものだなあと感じました。

そんな中、大学時代のお友達から、すごく立派な箱が届きました。その人とは、数年、連絡を取らない時期もあれば、毎日のように語り合うという不思議なつながり方をしています。住む場所も遠方で、あれ?何年ぶり?というほど、時間が流れていても、電話一本で昨日の続きのように話せるということは、目に見えない絆があるんだろうなあ…。

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そして、この中身が、自分では買うことも思いつかないほど素敵で不思議な品!

相手の心のあり方を誰よりも見つめ、気にかける人なので、きっといろいろな想いをこめて、贈ってくださったのだと思い、その真意は確かめていません。

さて、これをどこで使おうか…真剣に考えているうちに、過ぎていく日曜日です。

春の通学路に思う

私の出勤経路は、通学路と重なることもあり、毎日、たくさんの子どもたちとすれ違います。

特に入園進級のこの時期は、先生方が立哨(りっしょう)当番に立たれている姿をよく見かけます。この後、学校に戻り、子どもたちと過ごし、その後は部活動、授業準備、年度始めの事務作業…。当然、早く出勤した分、早く帰れることはなく、例え帰れたとしても、山のように仕事を持ち帰られるんだろうな…と内情が分かるだけに、頭が下がる思いです。

せめてお休みはしっかり休んで下さい…とは思いますが、そんなことは夢のまた夢であることも知っています。代休はいただいているのだろうか、学校の本来の役割について、そろそろ再考してもよい時期ではないだろうか…と考えているうちに、職場のチューリップが見えてきました。

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全国の教職員の皆さまに、心からの感謝をこめて。私たちが送り出した子どもたちを支えていただき、本当にありがとうございます。

KIBOU知恵袋

助けてください!
はじめまして。私は30歳で1児の母です。
息子は今年で4歳になり、現在は保育園に通わせています。

私自身、フルタイムで働いており、長時間、預かってくれる保育園には感謝でいっぱいです。
息子は登園を嫌がることもなく、毎日、保育園の生活が楽しいようで、家に帰ってからも保育園での出来事をたくさん話してくれます。
順風満帆に見える私と息子ですが、実は最近、私は憂鬱な気分が続いているのです。

理由は息子の同級生A君の存在です。
A君は活発で、物おじしない性格です。決して押しつけがましいわけではないのですが、いろいろなアイディアをもっていて、友達の気持ちに上手に添うことができるので、いつもみんなの人気者です。

私の息子は、リーダーシップがとれる子ではありません。自分なりの考えはもっていますが、なかなか言葉で伝えることができず、どちらかというとお友達が誘ってくれるのを待つタイプです。A君はそんな息子にも声をかけてくれたり、遊びに誘ってくれたり、仲良くしてくれていました

ある日、A君と息子が通っているリトミック教室で、ミニ発表会がありました。
先生の伴奏に合わせて歌ったり、体を動かしたりするのですが、息子は緊張のあまり、声も動きも小さく、他の子どものように元気よく参加することはできませんでした。私がハラハラしながら見ていると、すかさずA君が息子の手を取ってくれ、何とか無事にプログラムが終了しました。

その帰りの車の中、息子はうれしそうに今日のミニ発表会のことを話します。
ぼくはみんながいると恥ずかしいから、声が出ない、でもA君と一緒にできて楽しかった、先生もほめてくれた・・・など。

その瞬間、私の中で何かがぷつっと音を立てました。
なんでA君は、あんなにしっかりしているのに、息子はあんなにおどおどした性格なのか・・・以前から感じていた違和感が爆発し、涙があふれて仕方ありませんでした。

あの日から、私はずっと気分がすぐれません。息子に甘えられると、イライラして、時には息子に大きな声をあげてしまうこともあります。
おなかを痛めて産んだかわいいわが子、息子にはAくんとは違ういいところがたくさんあるのに、そんな息子に応えてあげられない自分に一番腹が立ちます

私は母親失格です。私なんていなくなればいいのに・・・。

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【相談員①(心理職)】
それは毎日、お辛いですね。随分と心が煮詰まっているようなので、続くようなら心療内科等を受診してみるのも一つの方法です。
今、あなたが置かれている状況はもしかしたら、あなたの幼少期やあなたのお母さんとの愛着関係にもつながっている可能性も考えられます。一度、カウンセリングを受けることも考えてみてはいかがでしょうか。

【相談員②(20年勤続のベテラン保育士)】
AくんはAくん、息子さんは息子さんです。他人と比べることがどれだけ、息子さんの心を傷つけているかわかりますか?子どもはお母さんが大好きです。しっかり抱きしめてあげてください。

【相談員③(某機関のワーカー)】
どんな理由があるにせよ、子どもの心を傷つけるのは「虐待」です。2020年の児童福祉法改正により、これらは明記されています。状況によっては、しかるべき機関で、お子さんをお預かりすることにもなります。十分、注意してください。

【相談員④(仏教寺の住職)】
この世は「一切皆苦」といって思い通りにはなりません。また「諸行無常」でもあり、すべては移り変わります。だから、この世のあらゆる現象に一喜一憂することなく、あるがままに生きていくことが大切です。

【ある読者の回答】
そんなの当たり前よぉ〜。誰だって自分の子より相手の子が優れていたら、程度は違っても、嫉妬心はわいてくるわ。そんなことで親失格なら、私はとっくの昔に親をやめてないといけないわ。

 

オニオンリング

先日、叔母が新玉ねぎを持ってきてくれました。
母に「モ〇バーガーにあるみたいなオニオンリング作って!」とお願いすると、「何、それ?」と言われたので、玉ねぎを輪になるように切り、衣をつけて揚げたもの…と簡単に説明しました。
すると「わかった」との返事。
さすがに衣のレシピは知らないだろうと思い、母御用達の料理サイトを見るように伝えておきました。

しばらくしても見る様子がないので、もう一度、手順を説明すると、「それはバラけないの?」とか「楊枝でとめなくてもいい?」と話が噛み合いません。
何を言っているのかしら?としばらく考えて、もしかすると!と思い当たったのが・・・。

母のイメージ

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私のイメージ

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そしてもうすぐ出来上がり( ´艸`)

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伝えること、イメージ共有の難しさを知った、日常のひとコマです。

詠み人知らず〜弥生編2021〜

#メール
ぴこぴこと 止まぬ通知にふと気づく
やってきたのね 怒涛の3月

#春服
まだ寒い けれども冬物着られない
毎日迷う 朝の身支度

#つぼみ
知らぬ間に ふくらむ枝先色づいて
弥生の風が やさしく包む

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#旅立ち
不安げに 見上げたその目が映すのは
桜の花びら 流れる景色

#声援
振り向かず 乗り込む車両に差し出した
缶コーヒーに 秘めたる思い

 

イヤな時代

前回、車を替えたことを書きました。
運転大の苦手な私が安全に車ライフが送れるように、バックモニターを始め、さまざまな機能をつけているので、今のところは何とか問題なく、乗れています。
ashikatan.hatenablog.com

基本的に私にとっての車は「早く進む足」であり、安全に運転できれば、こだわりはありません。ところが周囲の方からは、ドライブレコーダーの設置を強く勧められました。理由としては、事故や盗難などの不測の事態に備えて、証拠が残せるからというものでしたので、まあそんなものかなと、前後に設置したのです。

しばらく経ち、これはどんな風に撮影されているのかな?と思い、何気なくドライブレコーダーを再生してみました。
すると、かなりくっきりいろいろなことが映っています。
例えば、車内での会話、前を走行していた車、後方の車が違反で、パトカーに追いかけられている様子などなど。

娘の「あれ買って!これ食べたい!」といった他愛もない発語はともかく、内容によっては、他人に聞かせられない⁉︎会話もないとは言えません。不幸にも事故に遭い、このドラレコデータの提出を求められたら…と思うと冷や汗ものです。

そして私のドラレコに映っているということは、他者のドラレコにも私の車は映っているということ。別に隠すことではないのですが、いつどのあたりを走行していたか、他人のドラレコに映っていることには、何となくモヤ~っとした気分になりました。

近年は何事も「エビデンス(根拠)」が求められる時代です。
何より交通トラブルか多い昨今、ドラレコにより、悪質な運転者を追求していくことができるので、今後もこの機器は普及していくのでしょう。

でも、それ以外の負の面も否定できず、何となく生きにくい、監視社会の幕開けのような気もして「イヤな時代」になったなあと思う今日この頃です。

追伸
気を取り直し…最近のお気に入りの食べ方です。
スーパーにある某菓子パンに切れ目を入れて、色づくまで焼いて、バターとメープルシロップをのせるだけですが、カロリーさえ無視すれば、かなりおいしい(笑)。

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縁(えにし)

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな

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これは百人一首にある平安時代の女流作家紫式部が詠んだ歌です。
久々に会った友人が、その人かどうかわからないくらいわずかの間に帰ってしまった、まるで雲に隠れる月のように・・・という歌ですが、つい最近、同じようなことを経験しました。

雪がふぶく寒いの夜、20年以上ぶりにある方から連絡がありました。
かなり長く会っていなかったにもかかわらず、脳裏にくっきり浮かんだのは、若かりし頃の自分や、旅先の北海道から送ってくれた夕張メロンのハイチュウの味、添えられていた手紙に苦笑しながらも、いろいろ考えさせられたこと・・・。
でもあまりに突然で短い時間だったので、電話の後は、本当にあの人だったのかしら?考えてしまい、つい先述の紫式部の歌が思い出しました。

どれだけの距離や時間があっても、「縁(えにし)」のある方とはつながっているのかもしれません。

追伸
その後、いかがお過ごしですか?
あのお話の続き、ぜひ聞かせてください。
いつでも、お待ちしています。