今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

うぐいす

丁寧に作られた和菓子から漂う季節の香りを楽しむ一服。
今日のお菓子は「うぐいす」です。

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3歳児の歌唱指導をした時のお話です。
YouTubeやテレビでいろいろな歌に触れる機会が多い子どもたちに、どんな歌を教えたらいいのか悩みつつ、「うぐいす」の歌を取り上げました。
うぐいすのペープサートを動かしながら、「うめのこえだでうくいすは~♪」と歌うと、やはりポカンとした顔の子どもたち。
「あー、令和の子どもたちに大正・明治の歌は、まずかったかな・・・」と思ったものの、「ホーホーホケキョ、ホーホケキョ♪」の部分にさしかかると、「ほーほー・・・」と真似る子どもたちも出てきました。

翌日から「せんせー、こえだのことりのうたは?」、「おじいちゃんの家、春になったらホーホケキョが来るって、言ってた!」という声が聞こえるようになりました。
また「子どもが『ホケキョーの歌、歌って!』と言うけど、知らなくて(笑)。インターネットで調べました。」という保護者の方のお話もあり、まずは安堵。

あるお受験界隈では「童謡」を通して、語彙を増やし、季節感や社会事象を教えていくことを勧めています。
幼児の歌唱指導にその面がないとは言えませんが、まずは「この歌、好きだな」という体験を重ね、いつか本物のうぐいすを見たときに口ずさむ姿を楽しみにしながら、ピアノに向かう毎日です。