めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
これは百人一首にある平安時代の女流作家紫式部が詠んだ歌です。
久々に会った友人が、その人かどうかわからないくらいわずかの間に帰ってしまった、まるで雲に隠れる月のように・・・という歌ですが、つい最近、同じようなことを経験しました。
雪がふぶく寒いの夜、20年以上ぶりにある方から連絡がありました。
かなり長く会っていなかったにもかかわらず、脳裏にくっきり浮かんだのは、若かりし頃の自分や、旅先の北海道から送ってくれた夕張メロンのハイチュウの味、添えられていた手紙に苦笑しながらも、いろいろ考えさせられたこと・・・。
でもあまりに突然で短い時間だったので、電話の後は、本当にあの人だったのかしら?考えてしまい、つい先述の紫式部の歌が思い出しました。
どれだけの距離や時間があっても、「縁(えにし)」のある方とはつながっているのかもしれません。
追伸
その後、いかがお過ごしですか?
あのお話の続き、ぜひ聞かせてください。
いつでも、お待ちしています。