今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

ここがヘンだよ、○○○…

ある先生はよく「学校(幼稚園)の常識は、社会の非常識」ということを言われます。
中で生活していると、馴化していくからか、それほど違和感を感じなくなるのですが、そんな私でも時々、不思議だなあと思うことがあります。

例えば、これ・・・。

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特に感覚過敏のある子どもたちは、手につくベタベタ感が苦手です。そこまでではなくても、「せんせい、手についた!洗ってきてもいい?」など、扱いが苦手な子どもはたくさんいます。
さらに粘着力が弱い、量が少ないとくっつかず、つけすぎると作品自体が湿ってしまう、塗った部分とそうでない部分の見分けもつきにくいなど、不便な点が多いように思います。
それでも何とか仕上げた作品で、遊んでいる最中に、貼り付けた部分が取れてしまうことはめずらしくありません。やむをえなく、先生たちがテープなどで補強しますが、何かよい方法ははいかなあと、いつも考えてしまいます。

小学校は、プリントを貼る時はスティックのり、製作は上記写真(瓶のり)と分けているところもあるそうですが、大人が事務作業であの「のり」を使っている場面は目にしません。

それなのになぜ、幼稚園(保育園)は、あの「のり」なのか?
インターネット上の声をはじめ、何人かの先生や幼児教育を研究されている大学の先生にも聞いてみました。
量を加減する力を身につける
→心の声(そもそも今の子どもの発達レベルにあっているのか?)
のりを)のばすことで、指先の機能を培う
→心の声(それはあののりでしかできないのか?)
昔から幼稚園(保育園)はこれを使うんです!
→心の声・・・(ソレ、センモンセイノホウキ)

うーん、やっぱりヘン、いや不思議な世界です。

追伸
上記はあくまで私見であり、業界を誹謗中傷、揶揄するものではないことを加筆しておきます。

 

自立ってなあに?

ときたま、キッシュ熱がやってきます。
ashikatan.hatenablog.com

今回のキッシュ熱は、月末にやってきたので、節約コースで98円の餃子の皮を使ってみました。
中身はいつもと同じなのですが、生地の部分は勝手が違います。
おまけに洗い物を減らすため、アルミカップ(お弁当仕切り用のペラペラした100均のもの)を使用したので、皮をしき詰めて具を入れると広がり、中身があふれそうです。
どうしようかと考えた結果、広がらないように、隙間なく並べてみるという結論に至りました。

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これが意外と大正解!
キッシュたちは中身もこぼれることなく、整列しています。

さすがに端の方は不安定なので、アルミ箔を丸めて支えを作りました(笑)。

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待つこと20分。
個々では、自分自身を支えることができずに、ぺたんとなってしまうのに、みんなで支え合って立ち、きれいに焼きあがったキッシュたちに、パチパチパチ!

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2月になると、先生方や保護者の皆さまから、「小学校進学をひかえた子どもに、自分のことは自分でできるようになってほしい。」という声を聞かせていただくことが多くなります。
確かに新しい環境の中、自分で判断して動かなければならないことが増えるので、当然の願いなのですが、「自分ひとりで」となると、難しい場面があるかもしれません。
最も大人になっても、困ったことは次々出てきます。それらすべてを自分で成し遂げていくのは無理な話で、多くの場合は周囲の方に支えられ、助けられて生活しているのではないでしょうか。私自身、苦手なことだらけなので、毎日、多くの方の支えによって何とか生きています。

自立」という言葉には「一人でできること」に加え、他の人に支えてもらえる力、困ったときにヘルプを出せる力も含まれていることを、キッシュたちに教えられた気がします。

 

 

 

おクスリの話

ここ最近、体調が悪い日が続いていました。
特に頭が痛くて、一日に何度薬をのんでも治まらないという状況で、カイロプラクティックはじめ思いつく限りのことをしたのですが、すっきりしません。

ある日、とある医療機関を受診しました。
そこで提案されたのが注射による治療です。
医師からは次のような説明がありました。
「これは治療というより、今の状況を改善するための手段です。痛みは治まると思うので、日常生活は今より快適に過ごせるでしょう。でも薬の効く時間は限られているし、これで完治するわけではないので、その点はご理解くださいね。注射が効いている間に、やらなければならないことをしたり、根本的な肩こり解消に向けて、運動やカイロを取り入れたりできることは、注射のメリットです。」
「しかし副作用もゼロではないので、今の辛さと副作用を比較して、決めてください。」

その時は、日常生活もままならない状況でしたので、少しでもよくなるならばと覚悟を決めて、首に2か所打ってもらいました。

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今、思うと私が受けた説明は、ある症状に対する薬物療法の際、なされる説明と似ています。どんな症状であれ、「おクスリ」を使うという選択には、悩みがつきものだと思う今日この頃です。

ミックスジュース

私の母は、食べ物をムダにすることを良しとしません。先日も冷蔵庫や戸棚を開けると、斑点だらけのバナナにしなびたみかん、乾燥したりんごが並んでいます。

捨てるなと言われるのですが、さすがにこれは…と思った瞬間、「それねー、ジュースにして~」という声がかかりました。

面倒だなあと思いながら、バナナとみかんの皮をむき、りんごの乾燥した部分を切り取ると、意外や中身はきれいです。やはり何事も見かけで判断することは危険ですね。
牛乳を足してミキサーにかけると、純喫茶風昭和レトロなミックスジュースが出来上がりました。熟した果物で作ったジュースは甘くて、おいしい!

何事においても、捨てる前に今一度、素材の生かし方を考えていくことは、大切なことかもしれません。

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ナンバープレート

諸事情のため、車を替えることになりました。
それに伴い、保険の変更も必要となり、事前に車検証が送られてきたので見てみると、ナンバープレートが「79-○○」となっています。
反射的に「79(泣く)」という語句が連想されたので、代理店に電話して、変更が可能かと聞いてみました。

快く対応して下さり、希望の番号を申し出て下さいと言われたのですが、思いつきません。誕生日や何かの暗証番号は避けた方がよい、あまり単純なものはすぐに他者に覚えられてしまうと言われたので、何人かの方におススメの数字を聞いてみました。

その中のある友達との会話。
友達「そもそもなんで初めの番号はだめなの?」
私 「だって『79(泣く)』は語呂がよくないでしょ?」
友達「えーっ!?私は『79(なく)』って『(事故)なく』だから、いい語呂だと思ってた。」

なるほど、人によってはそういう受け取り方ができるのかと感心した次第です。
この友達のように、同じものを見てもプラスに見えてくる思考をもちたいと思う今日この頃です。

⭐︎追伸⭐︎
そうそう、すてきなおそろい記念、ありがとうございます(°▽°)

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元の言葉は何ですか?②

 一般的な反応
「わーきれい!(お世辞も含む)」
「私もほしい!(お愛想も含む)」
「そうなんだ!(無関心も含む)」

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SNSでの反応
「花を植える時間や場所がない人もいる。花を植えることが当たり前みたいに言わないでほしい。」
私はバラの栽培が趣味ですが、それを他の人に言ったことはないですよ。」
「世の中には花を買えないない人もいるんだけど。」
私は花粉症で、花を植えることや飾ることができませんでした。花に触れられる人はいいなあ。」
「花を植えることにもいろいろな意見があり、状況によって異なる。一概には言えないかと。」
「花について話すならば、ゴルフや料理など他の趣味を持っている人にも言及しないと。」
「花があるから何なの?嫌ならば捨てればいい。」
「うーん、花を植えるというのは一理あるけど・・・。面倒だと思うのは私だけ?」

元の言葉
パンジーをいただきました

「鬼滅の刃」に思う

幼稚園はお遊戯会のシーズンです。いろいろな音楽が流れてきますが、「鬼滅の刃」のテーマソングに関しては、子どもたちが大きな声で歌ってくれますので、サビ部分は覚えてしまいました。

マスコミでも大きく取り上げられているので、子どもたちの話についていくため、見てみることにしたのですが・・・。
正直、3話くらいまではどこが人気のツボなのか全くわかりませんでした。
主人公が家族の仇を打ち、妹を救うために修行して強くなる、いろいろな人に出会い成長しながらラスボスを倒すという、現代版「鬼退治」かドラクエもどきであることは理解できたのですが、歴代日本映画興行収入がランキングするほどおもしろいとは思えません。

しかし、根気よく見続けるとなかなか深い作品であることがわかってきました。
時代構成やキャラクターについては、ファンの方がお詳しいと思いますが、私が興味深かかったのは、登場人物の置かれた環境や心理描写です。

まず敵とされる「鬼」ですが、みんな好きで鬼になったわけではありません。
様々な事情のもと、やむを得ずその立場に置かれた者たちです。パワハラ、DV、機能不全家族など今の社会病理をうまく取り込んでいて、倒された鬼が亡くなる前にその生涯を回想するシーンでは、つい感情移入してしまいます。

次に主人公をはじめとした「鬼退治」に参加する少年たちですが、これまた複雑な生い立ちを背負っています。彼らは親以外の大人に育てられ、多くの人が亡くなるのを目の当たりにするという「心的外傷後ストレス障害(トラウマ)」に罹患しても不思議ではない少年たちなのです。にもかかわらず(もちろんアニメであることは差し引きますが)、健気にその使命を全うしようとしている姿を見ると、子どもが育つために必要なものや、人を癒し支えるものは何なのか考えさせられました。

今のところ、答えは出ていませんが、再度1話からじっくり見直せた頃、映画もアマゾンプライムで見られる?という希望的観測を抱きつつ、ティータイムに入ります。

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