今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

日曜日の朝

世の中には科学では証明できないことが多い…と教えてくれたのは、今でも尊敬するある方です。

例えば、死んだらどこに行くのか…という問いはその一つ。
この問いは、医学、心理学、文学、宗教といったいろいろな視点から論じられています。
死を「無」として扱い、一切が消滅するという考えもあれば、肉体は滅びても、魂は残るという考え方もあります。
それに伴い「あの世(天国、地獄)」という思想をもつ宗教もありますが、特定の信仰をもたない私にはよくわかりません。

今朝は何度か目が覚め、その都度、いろいろな夢を見ていました。
見慣れた療育室や玄関、幼稚園の大型遊具、いつもお世話になっている先生方が出てきて、夢と現実の区別がつきません。

次の夢は、亡くなった祖母の臨終のシーン
実際の場では、話ができる状態ではなかったのに、夢の中では、しっかり祖母への感謝を伝えられました。
手を伸ばせば届きそうな形がある夢だったなあ。

しっかり寝溜めして、遅起きした朝(昼?)、何気に手にしたステックコーヒーにあったのは…

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偶然かもしれませんが、ほっとした気持ちになりました
科学的な証明はできませんが、個人的には「あの世からのメッセージ」として、受け取っておきます。

 

 

度胸と勢い

私が作ると、2回に1回は失敗する料理があります。

それがナポリタン。ちょっとフニャっとした太めの麺にたっぷり野菜を加え、ケチャップで炒め、粉チーズをふりかけると至福のおいしさ…のはずなのですが( ;  ; )
味がからんでいなかったり、薄かったりとうまくいかないことが多いのです。

ここまではなんとかなる…

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問題は次。
あるレシピによると、「ここで迷ってはいけません!引き返すことはできないのです。とにかく、いっ!とケチャップはたっぷり入れましょう。」とあります。
おそらく私が失敗する原因はここ。
えいっ!と入れるケチャップの量が少ないのでしょう。

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あとは水分がとぶまで、しっかり炒めたところに麺を入れて、味を絡ませていきますが、多分、今回もケチャップ、少なかったかなあ・・・
今日もまた喫茶店の味には届かず(゚´ω`゚)゚。

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味のきまらないナポリタンを食べながら、ある方が私に「あなたに足りないものは、度胸と勢いです。」と言っていたことを、思い出しました。

度胸と勢い…今度はうまくいきますように。

 

フードロス

12月26日、悲しい記事を見かけました。
あるお店のアルバイトの方の投稿によると・・・。
「売れ残りのケーキをいくつも捨てた。 捨てる時に、ケーキに乗った砂糖菓子のサンタさんがにっこり笑ってるのが、あまりにも切なくて泣きそうになる。 24時間交代制でこのケーキを作ってくれた工場の人達を思うと泣きそうになる。
と嘆き、何とかならないかという内容でした。

クリスマスケーキのイラスト | 無料イラスト素材集|Lemon

確かに12月24日、スーパーには、フライドポテト、から揚げ、タルタルソースのかかったエビフライ、チーズたっぷりのグラタンなどが、ぎっしり見栄えよく詰めらたオードブルやケーキが山のように積まれていました。

私は、母に食べ物を粗末にすることを厳しく戒められているため、見た瞬間、これは食べきれない!と悟り、手に取ることはありませんでした。

生クリームもあまり好きではないので、カスタードのシュークリームと家族それぞれの好みに合わせたショートケーキを買い、食べきれたことに満足していましたが、私が手にしなかったもので、破棄されていったケーキやチキンもあると思うと、なんともやりきれない思いです。

特にチキンに関しては、この本を読んでからはクリスマスがくると毎年、切なくなります。人間が生息する以上、キレイゴトだけではすまない部分もありますが、せめていただく命を無駄にしない食べ方が必要な気がしました。

ashikatan.hatenablog.com

おそらく、今年最後の記事。
明るい記事で終わらせようかと迷いましたが、年始年末イベント食が増えるこの時期、一人でも多くの方に考えていただければ幸いです。

1年間、本当にお世話になりました。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

あたりまえのあたりまえでないこと

先日、久々に父母に会いに行きました。
たまに会うと、スマホが動かないとか、Ipadで~ができなくなった、紙媒体の請求書はお金がかかるからオンラインにしてほしいといった、小さい用事をたくさん申し付けられます。

その次は「○○さんのお父さんが△△」、「××さんの息子さんが★★」といった近況?報告、その次は「今日の晩御飯、何にする?」といった相談?といった類が続き、夜は更けていきます。

時に面倒と思うこともありますが、この世は「無常」。
今年はここ数年で喪服を着る回数も、喪中はがきの数も一番多く、突然の別れもたくさん経験しました。
当たり前の日常を、当たり前に過ごせることは、何よりの幸せなのかもしれません。

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母の「お風呂、早く入ってよ!」の声に、渋々進むと、足ふきマットの上に入浴剤が置かれています。
こんな些細な日常が続いていきますように。

 

 

掛け算の教え方

とあるSNS上でのお話(内容は、本意を損なわない程度、変更)です。

問題:6人の子どもに、あめを3個ずつ配ります。あめは全部で何個いるでしょう。
Aちゃん:式 6×3=18 答え 18こ

ところが返ってきた答案用紙を見ると、式は✕、答えには○がついていました。
正しい式は、3×6だったそうです。
それを見た保護者はびっくり!
これ、おかしくないですか?といろいろな方に聞いてみました。

Bさん「おかしい、おかしい!答え合ってるのにねー。こんな教え方するから、日本の子どもって勉強嫌いになるんだよねー。」

Cさん「確か、求める答えの単位がついているものを、前にすると習った気がする。」

Dさん「文章題は、答えだけでなく、なぜそのように考えたかという過程も採点の対象になる。これは、3組(1組はあめ3個)のものを6人の子どもに配るから、3×6が正解。」

Eさん「〇〇先生の△△△という本に、こんなことが書かれていた(以下、本の紹介)。」

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そしてこれを見た、教職課程の学生は…。
「Dさんの意見が正しいと思う。
そして、事前に子どもにはテストでこんな風に書いたら、先生は×にするよと言っておく
テスト採点は、保護者からのクレー…いや、質問も想定して、行うこと。そのために事前説明とエビデンス(根拠)が必要と習いました。」

・・・・・Σ(・□・;)!

追記

後日、その学生が言うには・・・。
「子どもに言っただけでは、後日、聞いた聞いていないという問題が発生するから、ここはやはり物的証拠が必要。例えば、学級通信で『掛け算の式の作り方』みたいな特集載せるとか・・・。」

・・・・・Σ(・□・;)!Σ(・□・;)!Σ(・□・;)

 

明るさ

ある電球が切れたので、そろそろかな?4ヶ所の電球を取り替えました。

すると…

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明るい、明るい!以前が信じられないくらいパッと光が差します。

モノは年月とともに、確実に劣化していくのが世の常。
普段は意識していなくても、比べてみたら、よくわかります。

人間も、良くも悪くも日々、変化しているんだろうなあ。
そう、例えば1年前、5年前、10年前と比べてみたら…。

 

なんだかなあ…

年末のグループ療育に「おせち」を取り入れてみよう!と思い立ち、立案すること1か月。

いつもならそれほど時間がかからないのに、今回は、なかなか手が進みません。
内容は固まっているのですが、手が止まっている箇所は「おせちの由来」。
いろいろな本を調べましたが、子どもたちにどんな言葉で伝えればよいのか決めることが難しく、頭を悩ませています。

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おせちには、それぞれ日本古来の由来があり、人々の願いがこめられています。
例えば、宝を表すきんとんにちなんで、栗きんとんは「お金がたまりますように」とか、日の出に見立てた紅白かまぼこは、おめでたいことの象徴など。
なるほどなあと思うことも多く、昔の人の知恵には、感心します。
しかし、時代と共に「おめでたい」とされることの価値基準は変わってきました。

例えばニシンの卵かずのこ」。
ニシンは「二親」と書き、多くの卵を持つことから、「両親からたくさんの子に恵まれますように」という子孫繁栄の願いが込められているそうです。
でもひとり親家庭不妊治療に悩む方々も増えており、さらにそれぞれの価値観が多様化していることを考えると、そのままの意味で子どもに伝えてよいものかを悩むのです。
その他、えびやごぼうについても思うところが多く、なかなか手が進みません。

まあ、深読みせずに、子どもたちにはさらっと伝えればよいのでしょうが、なんだかなあ~と思う週末です。