今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

なんだかなあ…

年末のグループ療育に「おせち」を取り入れてみよう!と思い立ち、立案すること1か月。

いつもならそれほど時間がかからないのに、今回は、なかなか手が進みません。
内容は固まっているのですが、手が止まっている箇所は「おせちの由来」。
いろいろな本を調べましたが、子どもたちにどんな言葉で伝えればよいのか決めることが難しく、頭を悩ませています。

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おせちには、それぞれ日本古来の由来があり、人々の願いがこめられています。
例えば、宝を表すきんとんにちなんで、栗きんとんは「お金がたまりますように」とか、日の出に見立てた紅白かまぼこは、おめでたいことの象徴など。
なるほどなあと思うことも多く、昔の人の知恵には、感心します。
しかし、時代と共に「おめでたい」とされることの価値基準は変わってきました。

例えばニシンの卵かずのこ」。
ニシンは「二親」と書き、多くの卵を持つことから、「両親からたくさんの子に恵まれますように」という子孫繁栄の願いが込められているそうです。
でもひとり親家庭不妊治療に悩む方々も増えており、さらにそれぞれの価値観が多様化していることを考えると、そのままの意味で子どもに伝えてよいものかを悩むのです。
その他、えびやごぼうについても思うところが多く、なかなか手が進みません。

まあ、深読みせずに、子どもたちにはさらっと伝えればよいのでしょうが、なんだかなあ~と思う週末です。