今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

学校が変わるとき

今年3月、文部科学省が始めた「#教師のバトン」をご存知でしょうか。

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現場の教員を対象に、働き方改革の好事例や仕事の魅力などをSNSに投稿してもらうというもので、社会に現場の声を届けようとする企画です。

全部には目が通せていないのですが、残念ながら「仕事の魅力」には遠い内容が多いように思われました。

残業超過やうつ病、休みがとれない、保護者の要求が高すぎるなど、(事実だとしても)これが拡散されたら、ますます教員不足が加速するでしょう。

早急に改革を!と息巻く文科省に対して、友達の大半が教師になり、教員免許を持ちつつ、教職に就かなかった大学院生は、冷めた目でこうつぶやいていました。

社会はコロナくらい大きなことがないと、変わらないし変われない。とくに変われないのが学校。みんなが無駄だと感じていた卒業式の来賓挨拶、コロナでやっとなくなった。でも、連絡網も紙の手紙もアンケートもまだまだなくならい。変わることが何より苦手な学校が変わるのはいつのことになるやら…。

 

ラン活

先日、親戚のお子さんがランドセルを見せてくれました。おじいちゃんがプレゼントしてくれたというそのランドセルは、淡い水色で素敵な刺繍模様がついています。有名ブランドのロゴが入っており、値段は6桁に限りなく近い…とのことで、祖父母も大変だなあと思った次第です。

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同じ頃、友達からラン活に行った話を聞きました。来年、小学校に行くAちゃんは、うれしそうに話してくれます。

「あのね、Aちゃんはピンクがいいの。ピンクのね、〇〇(ブランド名)がかわいくて…。でもね、ママはキャメルがいいよって言うの。」

すかさず、そばにいた友達が口を挟みます。

「ピンクは小さい時はいいけど、6年生になったときはさすがにね…。6年間使うから、先を見越さないと。」

赤と黒しかなかった時代の人間からすると、うらやましいですが、選択肢が多いのも大変ですね。

でも少し考えてみると…

そもそもなぜ、ランドセルは6年間使うことが前提なんだろう?
色の好みも変わるし、必要な機能も変わります。
今回のコロナ騒動では、タブレットを配布する学校が増え、それが入る場所が設定されたランドセルもあると聞きます。
タブレットを持ち歩くなど、6年前どころか2年前でも想像できません。
時代の移り変わりが激しいこの時代、6年後を見通すというのは、なんとも難しい。

私ならば…

値段も安くて気軽に買い直せるランドセルがほしいです。不謹慎を承知で言うと、明日のこともわからないこの時代、「6年後も使えるもの」ではなく、「今ほしいもの」を買いたいです。

笑顔のおクスリ

またまた、顔がひきつる季節がやってきました。

若かりし頃、これからの心理職に必要なものは「笑顔と勇気」と教えられ、心がけているつもりですが、積まれた書類やメモを見ると、イライラメーターがレッドランプを点す…(笑)

何事も早期の対処が必要なので、調合してみました。

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たくさん用意しましたので、お疲れの際には、お声がけください。

贈り物

先日、◯歳の誕生日を迎えました。この歳になるとあまりうれしくないイベントなので、 snsの類からは誕生日を削除していますが、何人かの方からは「おめでとうございます」メッセージをいただきました。誕生日そのものより、忙しい日常の中で私の存在を思い出していただけるというのは、うれしいものだなあと感じました。

そんな中、大学時代のお友達から、すごく立派な箱が届きました。その人とは、数年、連絡を取らない時期もあれば、毎日のように語り合うという不思議なつながり方をしています。住む場所も遠方で、あれ?何年ぶり?というほど、時間が流れていても、電話一本で昨日の続きのように話せるということは、目に見えない絆があるんだろうなあ…。

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そして、この中身が、自分では買うことも思いつかないほど素敵で不思議な品!

相手の心のあり方を誰よりも見つめ、気にかける人なので、きっといろいろな想いをこめて、贈ってくださったのだと思い、その真意は確かめていません。

さて、これをどこで使おうか…真剣に考えているうちに、過ぎていく日曜日です。

春の通学路に思う

私の出勤経路は、通学路と重なることもあり、毎日、たくさんの子どもたちとすれ違います。

特に入園進級のこの時期は、先生方が立哨(りっしょう)当番に立たれている姿をよく見かけます。この後、学校に戻り、子どもたちと過ごし、その後は部活動、授業準備、年度始めの事務作業…。当然、早く出勤した分、早く帰れることはなく、例え帰れたとしても、山のように仕事を持ち帰られるんだろうな…と内情が分かるだけに、頭が下がる思いです。

せめてお休みはしっかり休んで下さい…とは思いますが、そんなことは夢のまた夢であることも知っています。代休はいただいているのだろうか、学校の本来の役割について、そろそろ再考してもよい時期ではないだろうか…と考えているうちに、職場のチューリップが見えてきました。

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全国の教職員の皆さまに、心からの感謝をこめて。私たちが送り出した子どもたちを支えていただき、本当にありがとうございます。

KIBOU知恵袋

助けてください!
はじめまして。私は30歳で1児の母です。
息子は今年で4歳になり、現在は保育園に通わせています。

私自身、フルタイムで働いており、長時間、預かってくれる保育園には感謝でいっぱいです。
息子は登園を嫌がることもなく、毎日、保育園の生活が楽しいようで、家に帰ってからも保育園での出来事をたくさん話してくれます。
順風満帆に見える私と息子ですが、実は最近、私は憂鬱な気分が続いているのです。

理由は息子の同級生A君の存在です。
A君は活発で、物おじしない性格です。決して押しつけがましいわけではないのですが、いろいろなアイディアをもっていて、友達の気持ちに上手に添うことができるので、いつもみんなの人気者です。

私の息子は、リーダーシップがとれる子ではありません。自分なりの考えはもっていますが、なかなか言葉で伝えることができず、どちらかというとお友達が誘ってくれるのを待つタイプです。A君はそんな息子にも声をかけてくれたり、遊びに誘ってくれたり、仲良くしてくれていました

ある日、A君と息子が通っているリトミック教室で、ミニ発表会がありました。
先生の伴奏に合わせて歌ったり、体を動かしたりするのですが、息子は緊張のあまり、声も動きも小さく、他の子どものように元気よく参加することはできませんでした。私がハラハラしながら見ていると、すかさずA君が息子の手を取ってくれ、何とか無事にプログラムが終了しました。

その帰りの車の中、息子はうれしそうに今日のミニ発表会のことを話します。
ぼくはみんながいると恥ずかしいから、声が出ない、でもA君と一緒にできて楽しかった、先生もほめてくれた・・・など。

その瞬間、私の中で何かがぷつっと音を立てました。
なんでA君は、あんなにしっかりしているのに、息子はあんなにおどおどした性格なのか・・・以前から感じていた違和感が爆発し、涙があふれて仕方ありませんでした。

あの日から、私はずっと気分がすぐれません。息子に甘えられると、イライラして、時には息子に大きな声をあげてしまうこともあります。
おなかを痛めて産んだかわいいわが子、息子にはAくんとは違ういいところがたくさんあるのに、そんな息子に応えてあげられない自分に一番腹が立ちます

私は母親失格です。私なんていなくなればいいのに・・・。

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【相談員①(心理職)】
それは毎日、お辛いですね。随分と心が煮詰まっているようなので、続くようなら心療内科等を受診してみるのも一つの方法です。
今、あなたが置かれている状況はもしかしたら、あなたの幼少期やあなたのお母さんとの愛着関係にもつながっている可能性も考えられます。一度、カウンセリングを受けることも考えてみてはいかがでしょうか。

【相談員②(20年勤続のベテラン保育士)】
AくんはAくん、息子さんは息子さんです。他人と比べることがどれだけ、息子さんの心を傷つけているかわかりますか?子どもはお母さんが大好きです。しっかり抱きしめてあげてください。

【相談員③(某機関のワーカー)】
どんな理由があるにせよ、子どもの心を傷つけるのは「虐待」です。2020年の児童福祉法改正により、これらは明記されています。状況によっては、しかるべき機関で、お子さんをお預かりすることにもなります。十分、注意してください。

【相談員④(仏教寺の住職)】
この世は「一切皆苦」といって思い通りにはなりません。また「諸行無常」でもあり、すべては移り変わります。だから、この世のあらゆる現象に一喜一憂することなく、あるがままに生きていくことが大切です。

【ある読者の回答】
そんなの当たり前よぉ〜。誰だって自分の子より相手の子が優れていたら、程度は違っても、嫉妬心はわいてくるわ。そんなことで親失格なら、私はとっくの昔に親をやめてないといけないわ。

 

オニオンリング

先日、叔母が新玉ねぎを持ってきてくれました。
母に「モ〇バーガーにあるみたいなオニオンリング作って!」とお願いすると、「何、それ?」と言われたので、玉ねぎを輪になるように切り、衣をつけて揚げたもの…と簡単に説明しました。
すると「わかった」との返事。
さすがに衣のレシピは知らないだろうと思い、母御用達の料理サイトを見るように伝えておきました。

しばらくしても見る様子がないので、もう一度、手順を説明すると、「それはバラけないの?」とか「楊枝でとめなくてもいい?」と話が噛み合いません。
何を言っているのかしら?としばらく考えて、もしかすると!と思い当たったのが・・・。

母のイメージ

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私のイメージ

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そしてもうすぐ出来上がり( ´艸`)

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伝えること、イメージ共有の難しさを知った、日常のひとコマです。