今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

から揚げ論争

先日、おもしろい記事を目にしました。
子どもに「買ったのじゃなくて、お母さんが揚げたから揚げをお弁当に入れて!その方が心がこもっているから」と言われた・・・という母親のつぶやきです。

ということで、私も作ってみました!

f:id:ashikatan:20191104212937j:plain

手間暇かけることが愛情だと言う風潮は、今でも根強いものがあります。
手の込んだお弁当、手作りのバッグや小物、自分の人生の大半を子育てにかけるという選択を否定はしませんが、そうでなければ「子どもへの愛情がない」と言い切ることはできるのだろうか・・・そんなことを考えながら、食べるから揚げでした。

追伸
冷凍、手作りにかかわりなく、から揚げは「揚げたて」が一番ですね。


詠み人知らず②

#10月〇日
まっすぐな 思いが時に裏と出る
気づいてあげて ただただ祈る

#10月△日
大丈夫? その一言で癒された
スマホの向こうに 感じたぬくもり

#10月◇日
いつからか 夜風が冷たい神無月 
季節の流れ 見守る三日月

#11月〇日
先生と 呼ばれたくない休みの日
顔も心も 衣装も別人

#11月☆日
ないものは いらないものが合言葉
Google閉じて 明日もがんばる

f:id:ashikatan:20191104100542j:image

飴がけポテト

さつまいもがおいしい季節になりました。
この季節になるといつも作るおやつがあります。
それが「飴がけポテト」!
カリカリになるまで焼いたさつまいもに、琥珀色の飴をからませ、ぱりぱりに仕上げるのが好きです。

f:id:ashikatan:20191104100913j:image

単純な作業ですが、成功率が低く、3回に1回は琥珀色の飴ではなく、白い砂糖をまぶしたモノができてしまいます(泣)。
原因は砂糖の結晶化だそうで、飴を作る最中にかきまぜる、過熱が不十分な飴にさつまいもを投入することが失敗につながると聞きました。つまり、飴づくりにおいては手を加えすぎないこと、ここぞというタイミングを見極めることが大切になるのかもしれません。
この工程、何かに似ているのですが、なかなか難しいですね・・・。

力を合わせて

私は物を増やすことが嫌いです。
必要なものを必要なだけ買う方が好きなので、買い置きもしません。
しかしそれでも物が増えてくることはあります。
例えば、先日、クリームパスタを作ったときに余らせた生クリーム、煮物に使った水あめ、打ち粉にした強力粉などなど、半端な残り方をした食品が冷蔵庫を占領するようになってきました。

どうしよう・・・と思いましたが、食べ物を無駄にすることを良しとしない母の教えもあり、捨てることもできません。
生クリームはグラタンにしてみようか、強力粉は何にしよう・・・と考えているうちに面倒になってきました。

そこで、冷蔵庫にある品の名前を全部入れて検索すると、「生クリーム入りのリッチなパン」という語がヒットしたのです。

そうか!これにしよう!

f:id:ashikatan:20191014224726j:image

単体では使い道のない半端な材料ですが、合わせて使うことで全く別の物になりました。
強力粉はパンの要、生クリームはまろやかさを与える役割、水あめは時間が経っても生地を柔らかく保つ役割があります。
それらが1つも欠けず、すべての材料が合わさることでおいしいパンになるのです。

決して団体主義を主張するつもりはありませんが、たまには力を合わせることでできること・・・あるかもしれませんね。

ほな、引越そか…

頭を雲の上に出し…と歌われる富士山。
先日、その前を通過した時は晴れていて、はっきりと撮影することができました。

f:id:ashikatan:20191014130257j:image

あれから1週間後、関東や北陸は大型台風が直撃し、一部地域では大きな被害があったと聞きます。同じ空でもその時々で見せる顔が違うことを、あらためて感じる週末でした。

ローン組んで買った住宅も、お金をつぎ込んだ車もあの暴風雨によって、いとも簡単に流されていく様子を、持ち主はどんな気持ちで見ていたのでしょう…。
被害に遭われた被災地の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

明日は我が身、おだやかな自然がいつ牙を向くかわからない時代、大きなダムや堤防の建設も大切ですが、平穏な生活がいつ崩れるかもしれないという覚悟が必要なのかもしれません。災害の少ない土地で暮らしているとつい、「当たり前の生活は当たり前ではなく、たまたま偶然、平和に暮らせているだけのこと」という思いを忘れがちになります。

災害の度、思い出すのは阪神淡路大震災で新築の自宅が倒壊したAさんの言葉…。
「もう家は買わへんで。あらめげた(壊れた)、ほな引越そか…がモットーや(笑)!あの世へは、な~んも持って行けへんからな!」

 

お彼岸

今年のお盆、お墓参りの際、いつになく娘が熱心に手を合わせていました。
いつもなら形だけなのに、どうしたのかと思って聞いてみると「ママが私にうるさく言わないように、ばあちゃんにお願いしていた!」と言います。お墓で眠る彼女の曾祖母に頼まなくても・・・と思いましたが「ママはキヨコばあちゃんの言うことしか聞かない。他の人が言ってもムダムダ!」とのこと(笑)。
どうやら私の素行は天国にいる先祖に筒抜けのようです。

ちょうど9月の後半、なぜか娘が手を合わせた祖父母に会いたくてたまらない時期がありました。その時、出てきたお守りの中にあったのは、私が祖父の形見にもらった自筆のメモです。
人をもてなすのが大好きだった祖父。
年末年始やお盆、節分、クリスマスと口実を見つけては飲み会を催すことが生きがいで、そのたびにあいさつ文を考えていました。死期を悟ったときも、自らお別れ会を開きにぎやかなひと時を過ごすような人でした。

f:id:ashikatan:20190929193153j:plain

後で気づいたのですが、私が祖父母に会いたかった時期はお彼岸。
日々に追われ、お墓参りさえ忘れていた私のそばに祖父が来ていたのかもしれません。

おじいちゃん、私にあなたは見えません。
けれどもそこからは・・・私のことが見えますか?

あといくつ数えたら?

夏に体調を崩すのは例年のことなのですが、頭痛薬の量がどんどん増えるので、脳外科を受診。医師に「MRIチェックしましょう。」と言われたので、15年ぶりにあのトンネルの中に入ってきました。

f:id:ashikatan:20190816181918j:plain

金属等のチェックを受け、いよいよMRI室に入ると技師さんから説明があります。音楽が聞こえるヘッドフォンを耳にかけてくれ、「では今から始めます。すごくうるさいですが、20分くらいがんばってくださいね。どうしても我慢ができなければこのボタンを押してください。」と笑顔を向けられました。

「・・・・・すごくうるさい!?」、「20分がんばる!?」、「我慢できないって!?」などなど、未知の恐怖に弱い私はそれだけで心臓がバクバクしてきました。
横になりベッドがトンネル内に移動すると、もう逃げることはできません。覚悟を決めて目を閉じると、ガンガンドンドン音が聞こえてきます。まあうるさいけれど、幼稚園で過ごす時間が長いと、これくらいの音は我慢できる・・・
ただ目を開けると数センチ上まで塞がれており、これには息が詰まりそうになりました。そう言えば、MRI室の前にあった注意書「閉所恐怖症の方はお申し出ください。」ってこういうことか・・・。と思いましたが、目を閉じて時間をやり過ごすしかありません。ドンドン、ビービー、カンカン・・・音は様々に変化していきます。
この間、次に聞こえてくる音、残り時間、「大丈夫ですか?」という声かけがあれば、安心して検査が受けられるかもしれないなあ・・・と考えていました。

先の見えない苦痛には不安が伴います。今の状況に対する説明や情報、他者の気遣いがあることは、苦痛を耐え忍ぶ支えになります。

ちなみに検査結果は異状なしでした。いろいろご助言をくださった皆さま、ご心配をおかけしました。ありがとうございました。