今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

あといくつ数えたら?

夏に体調を崩すのは例年のことなのですが、頭痛薬の量がどんどん増えるので、脳外科を受診。医師に「MRIチェックしましょう。」と言われたので、15年ぶりにあのトンネルの中に入ってきました。

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金属等のチェックを受け、いよいよMRI室に入ると技師さんから説明があります。音楽が聞こえるヘッドフォンを耳にかけてくれ、「では今から始めます。すごくうるさいですが、20分くらいがんばってくださいね。どうしても我慢ができなければこのボタンを押してください。」と笑顔を向けられました。

「・・・・・すごくうるさい!?」、「20分がんばる!?」、「我慢できないって!?」などなど、未知の恐怖に弱い私はそれだけで心臓がバクバクしてきました。
横になりベッドがトンネル内に移動すると、もう逃げることはできません。覚悟を決めて目を閉じると、ガンガンドンドン音が聞こえてきます。まあうるさいけれど、幼稚園で過ごす時間が長いと、これくらいの音は我慢できる・・・
ただ目を開けると数センチ上まで塞がれており、これには息が詰まりそうになりました。そう言えば、MRI室の前にあった注意書「閉所恐怖症の方はお申し出ください。」ってこういうことか・・・。と思いましたが、目を閉じて時間をやり過ごすしかありません。ドンドン、ビービー、カンカン・・・音は様々に変化していきます。
この間、次に聞こえてくる音、残り時間、「大丈夫ですか?」という声かけがあれば、安心して検査が受けられるかもしれないなあ・・・と考えていました。

先の見えない苦痛には不安が伴います。今の状況に対する説明や情報、他者の気遣いがあることは、苦痛を耐え忍ぶ支えになります。

ちなみに検査結果は異状なしでした。いろいろご助言をくださった皆さま、ご心配をおかけしました。ありがとうございました。