今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

発達支援

奈良の風に想う② ~ホスト顔負け⁉︎~

奈良公園では、鹿がルールです。横断歩道を闊歩する鹿には、車も道を譲ります。 その先を見ると・・・。 奈良の街は知り尽くしています、ガイドブックに載っていない穴場もご案内します、などなど。夏の海のナンパかと思うほど巧みな声掛けをウオッチングす…

小さな親切は大きなお世話

とある森の中に1頭のクマが住んでいました。このクマの名は、ベア之介。彼に聞けば解決しない問題はありません。森の動物たちは、困ったことがあると、まずベア之介の所に行きます。朝いちばんに出かけて行ったのは、ねずみのチュウ子。「ねえベア之介さん…

盗んだバイクで走り・・・出さない!?

あるショットバーでの話。近戸類(こんど・るい:40歳男性、ちょっとダンディーな今で言うチョイワル系?)と島馬男(しま・うまお:21歳、さわやか系の今で言う草食系男児?)は、来週末に迫った「集会」についてミーティングをしていました。 「なあ島。も…

Aさんの想い出

「Aさんが亡くなった。」 と風の便りに聞いたのは昨日。Aさんとはもう20年以上、会っていないのですが、今でも私の心に残る素敵なお母さんの一人です。 詳しい話は省略しますが、当時、私はAさんから高校生の子どもさんの進学について相談を受けていました。…

うれしくない話

園に出入りの業者さん曰く、保育業界では特別支援教育と保護者対応について書かれた本のニーズが高いそうです。そう言えば少し前、ある団体の新採教員研修会で、先生方の悩みとして、それらがあげられていたことを思い出しました。 この手の本を開くと、とて…

答えは出せなくても・・・。

カウンセリングの現場では、Aですか?Bですか?と聞かれる場面によく遭遇します。相談業務に携わる人(心理、医療、福祉、教育など)の養成課程では、相談員はクライエントが答えにたどり着くための援助を行うようにと教え込まれますので、安易な答え方はで…

ある心理士の憂鬱②

不登校ねえ・・・。最近は、体の不調を心の不調と置き換える傾向があり、医師としても困っています。薬はイヤだ、副作用がある、医者は何でも病気にしたがると言われることもしばしば・・・。でもね、朝、起きられない理由の一つに、起立性調節障害というの…

ある心理士の憂鬱

先生、聞いていただけますか?そう、先日からお話ししている息子のことです。高校受験では志望校に点が足りず、ランクを落とした高校に進学しました。大学受験はがんばると言っていたのに、高校に入学してから週に3回ほどしか登校していません。このままでは…

なぜここに絵カード!?

療育室の棚に、トレイに載った絵カードが置かれていました。 すいか、パンダ、いちごなどカテゴリーはランダム。 じっと見ていると、子どもたちは「あいうえお表」の図に、そのカードを合わせて遊ぶことを楽しんでいました。 「療育」と言えば、絵カードを見…

「できること」は経験の量に比例して増加する。

今回の九州地方の地震に際し、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。 自然に対して、人間の無力さを改めて感じるとともに、大学時代の先輩が卒業前に悟ったと教えてくれた「人間は生きているのではなく、生かされている」という言葉を思い出しました…

してあげること、してほしいこと

(事例)星子ちゃんと月夫くんは、誰もが羨む仲良しカップル。将来は、結婚の約束もしていました。時は流れ…。二人の間には冷たい隙間風がふくようになりました。周囲から見ると些細な(悪く言えばどうでもよい)ことがきっかけでしたが、星子ちゃんは別れを…