ある国のとある森のお話です。
ある風の強い日、火事が起こりました。火はたちまち燃え広がり、森は大騒ぎになりました。
新築されたばかりのキリン邸も例外ではなく、キン太は「どうしよう!どうしよう!どうしてこうなったんだ!?」を繰り返します。
そこに隣森まで買い物に行っていた弟のリン次郎が帰ってきました。リン次郎は「こうするんだよ!」と消火器を持ち出し、火を消し始めました。
ある夏から秋にかけての日、森に台風が吹き荒れました。動物たちは一歩も外に出ることができません。森でも評判のケーキやさん、うさぎのピョン子が外を見てみると、収穫まじかの人参畑は水浸し。「どうしよう!どうしよう!人参が流されてキャロットケーキが作れない!」と今にも死にそうな顔をしています。そこに、2階で雨戸を閉めていた妹のミミ子が下りてきました。ミミ子は「こうするのよ!」と保存していたドライフルーツを取り出し、ケーキを作りはじめました。
「どうしよう」と「こうしよう」・・・。
たった一文字の違いですが、どちらの考え方をするかで、結果は大きく変わるのかもしれません。