ある所に小さなツボミをつけた木がありました。
それを見つけた一羽の小鳥が言いました。
キミは翼がないからどこにも行けないね。
はい、小鳥さん、ここにいたら毎日、私の世話をしてくれる人たちがいるから幸せです。
キミは花を咲かせるために、かなりの体力を消耗するから疲れるね。
はい、小鳥さん、僕の花が開くのを待っていてくれる人がいて、うれしいです。
キミは暑さも寒さも、一身に受けなければならないから、大変だね。
はい、小鳥さん、環境に適応できる力がついて、強くなりました。
キミはどうして、そんなに前向きなのかしら?
はい、小鳥さん、僕は後ろも過去も見ないから、今と未来しか見えません。前だけ見ていたら、前向きになれました。