冷たい雪の下で、大きな花を咲かせるために、力を蓄える姿を見つけました。
辛くてもこの季節を越さなければ、咲けないことを、全身で語る小さな植物たちです。
もうすぐ、希望のタネが芽吹きます。
保育士不足が叫ばれる昨今、保育士資格を取得する方法は2種類あります。
一番、ポピュラーなのは、保育士資格が取得できる大学、短大、専門学校などの養成校に入学し、規定の単位を取得して資格を得る方法。
もう一つは、独学で勉強し、保育士国家試験に合格するという方法です。受験資格が定められており、科目数が多く実技試験があるなど、少々面倒な試験ですが、うまくいけば受験料だけで国家資格が得られますので、見方によってはお得な制度かもしれません。
さて、今年の保育士実技試験で「弾き歌い」を選択した場合の課題曲は「おかあさん」と「アイアイ」だそうです。
どちらも保育士養成校ではよく課題に使われていますが、「おかあさん」にいたっては、保育園や幼稚園では歌わせていない園も多いので、少し意外な気がしました。
おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
せんたく していた においでしょ
しゃぼんの あわの においでしょ
おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
おりょうり していた においでしょ
たまごやきの においでしょ
作詞:田中 ナナ / 作曲:中田喜直
お父さんがいてお母さんがいて、子どもが2人。
お父さんが働いてお母さんは家庭で洗濯や食事作りをする・・・といった形を「標準世帯」と呼んでいた時代もありましたが、今は時代の変化に伴い、家族の形や役割も変化しています。
また、保育士の職場は保育園だけではありません。保護者の代わりに子どもを養育する児童福祉施設も、保育士の配置が規定されています。
この曲は、音程やリズムが取りにくい鬼門曲(個人的感想)です。おそらくそのあたりの技術を見るための選曲で、「母親はこうあるべき論」の押し付けではないと信じていますが・・・。
保育士を目指す皆様には、「おかあさん」の曲にある「母親像」にとらわれず、いろいろな家庭があり、子どもたちがいることに目を向けていただけたら幸いです。
「今日はこんなおいしそうなくるみがなる木を見つけたぞ!早くおうちに帰って、くるみチョコを作ろう!」大きなくるみを抱えたリスの坊やは、帰路を急ぎます。
そこへいじわるなオオカミがやってきました。
「おい、そのくるみがなっている木にオレ様を案内しろ!」
「えっ!?いやだよ・・・。ぼくがせっかく一生懸命、見つけたのに・・・。」
「うるさい!オレ様の言うとおりにするんだ!そしてお前は二度とその木に近づくな!」
森でも暴れ者のオオカミに逆らったら、どんなひどい目にあわされるかしれません。リスの坊やは泣く泣く、オオカミを今日見つけたくるみの木の場所に連れて行きました。
しょんぼりと歩いているリスの坊やとは別の道を、キツネの娘さんが歩いていました。
あら、その目は涙で真っ赤・・・。
「大好きだったタヌキくん、クリスマスはポンポコランドでメリーゴーランドに乗ろうねって約束したのに、私じゃなくてポコちゃんと一緒に行くのね・・・。どうして私じゃなかったの?」
どうやら1年以上おつきあいしていたタヌキくんに、新しい彼女ができたみたいです。あきらめきれない思いを抱きしめて、キツネの娘さんはとぼとぼと歩き続けます。
キツネの娘さんが「なぜ?」という問いを繰り返している頃、シカのおじさんは怒りが治まらない様子です。何年も何年も準備してきた企画を応募したのですが、落選。シカおじさんの企画はほぼ100%の確率で採用されると言われていました。しかし審査員長が体調を崩し、代わりに就任した審査員長はシカおじさんとは対極的な考えの人でしたので、そのことが影響したのかもしれません。
「がんばろうががんばるまいが、結局は一瞬の『運』が物事を決めるんだなあ。」
そう思うとシカおじさんは生きているのも面倒になってきました。
リスの坊やとキツネの娘さんとシカおじさんが失意のまま眠りにつくのを、空のお月様と、そこでもちつきをしていたうさぎさんが見守っていました。
「こんばんはお月様。」
「やあこんばんは、うさぎさん。」
「リスの坊やとキツネの娘さんとシカおじさんはまだ気づいていないようですね。」
「そうだね。リスの坊やは今日のくるみよりもっとおいしい実がなる木を見つけるし、キツネの娘さんはコン太くんと出会う。いつかシカおじさんは今以上に、大きな企画を成功させるだろう。結局、今日、彼らが手放したものは、未来に手に入るものに比べたら本当に小さくて不要なものなのさ。」
「早くみんなが気づくといいなあ」つぶやくうさぎさんでした。