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今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

小さな親切は大きなお世話

とある森の中に1頭のクマが住んでいました。
このクマの名は、ベア之介。彼に聞けば解決しない問題はありません。森の動物たちは、困ったことがあると、まずベア之介の所に行きます。

朝いちばんに出かけて行ったのは、ねずみのチュウ子。
「ねえベア之介さん、今日のチーズパン、うまく焼けなかったの。いつもと同じ材料と手順なのに、どこがいけなかったのかしら?」
「夏は気温が高いから、生地への影響が出たのかも。使う水は、森奥スーパーの冷水にしてみたらいいと思いますよ。」
「そうだったのね・・・。でも森奥スーパーは遠すぎるし。」
「明日、私が行くときに買ってきてあげようか?」
「わあー、助かります。どうもありがとう。」

次に来たのは、森の一流企業である栗ルート株式会社に勤めるきつねのコン太課長。
「どうしたものでしょう・・・。私もついにリストラ対象になりました。まだ家のローンも残っているし、どうしたらいいですか?」
「コン太さん、確か以前、社労士の資格を取っていませんでしたか?」
「はい。いつか何かの役に立てばと・・・。」
「そういえば隣町のイノシ商会の社長さんが、社労士さんをほしがっていたなあ。よかったら、聞いてみましょうか?」
「本当ですか!?ありがとうございます!」

次にやってきたのは、羊のメエ子先生。彼女はとても親切で、困った人を見捨ててはおけない性格でした。
「実は鹿坂さんが、何がなんでも森林大学に行きたいと言っているので、くるみ塾を勧めたのですが、行きたがりません。何とかしてあげたいのですが・・・。」
「じゃあ、できることはありませんね。」

「実はサル山さんのお子さん、よく泣いているし言葉もうまく話せません。早期発見・早期支援が必要なのに、お母さんはあまりその必要を感じていなくて・・・。」
「じゃあ、できることはありませんね。」

「羊川さん、ご主人さんの借金と愛人問題で自殺寸前なんです。裁判所に申し立てをして離婚するようにした方がいいと思うのですが、一向に動く様子がなくて・・・。」
「じゃあ、できることはありませんね。」 

悲しそうな顔をしたメエ子先生に、ベア之介は言いました。

あなたが助けてあげられるのは、本当に助けを必要としていて、しかも助けてもらう用意のできた人だけです。だから、今は何かをしてあげるのではなく、静かにそっと待ちなさい。そしてその人が助けを求めて来る時、そこにいてあげなさい(アイリーン・キャディの言葉)。」

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