今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

専門用語

以前、「社会的養護」という科目の講義を担当したことがあります。
簡単(ではないかも?)に説明すると、「保護者がいない子どもや、保護者が養育することが難しい子どもを、公的責任で社会的に養育するシステムや支援の方法」という内容ですが、なかなか組み立てが難しい科目です。

まず、あまり専門的に取り組んだ分野でないことに加え、身近に経験することがない領域のため、上澄みだけをすくった講義になっていないか、いつも不安でした。

今回、読んだのはこの小説。
発達障害、虐待を受けたことによるトラウマや問題行動、愛着障害スマホなど現代社会ならではの課題、義務教育を終えた後の施設居住、社会の偏見などなど。

これらの用語を使わず、あくまで「施設の生活」の中でさらっと描かれていて、読みやすい内容でした。子どもと関わる職業やそれを目指す学生さんたち、子育て中の方にオススメの1冊です。

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