今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

ある日、突然当事者に…②

痛む足をテーピングとサポーターで固定し、何とか役目は果たしたのですが、帰りの予定日に台風24号が直撃。
早い段階で交通機関は計画運行に切り替えたので、私は陸の孤島に取り残されました。

翌日、ようやく電車が動き出したものの、駅は人であふれて入ることもできません。
おまけにスーツケースを押しながら、足を引きずっての移動はかなり厳しい。まず普段は、何でもない通路が歩きにくく、人をかわすことにもかなり気をつかいます。
やっとのことで、のぞみ〇〇号、18番ホームと案内を見つけたのですが、目の前には気が遠くなるほどの階段・・・。
けれどもエスカレーターを使うためには、ずーっと向こうまで歩かなければなりません。近くの階段か遠くのエスカレーターか?
頭の中で悶々と計算し、意を決して階段を使うことにしました。

やっとのことで18番ホームにたどり着きましたが、肝心ののぞみ〇〇号の姿なく、ひかり△△号があります。まさか!?と思い、近くの駅員さんにお聞きすると、「申し訳ございません、ダイヤの乱れでのぞみ〇〇号はホームが変わります。」とのこと。
「殺す気ですか!!!」とは言えず、もう半泣きになりながら階段を下りて、指定されたホームに移動しました。

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日本の首都は地方に比べて、設備面でのバリアフリー化は進んでいます。地方の無人駅では隣のホームに移動するにも高架橋を渡らないといけない所が何か所もありますので、それに比べたらエスカレーターの普及率はかなり高いと思います。
しかし当事者として歩いてみると、エスカレーターやエレベーターは数も場所も限られており、結果としてかなりの距離を歩かなければならないことに気づかされました。

限られた予算で、すべてにおいて少数の人々に配慮することは難しいと思います。しかし「バリアフリー化していない箇所の方が多い」という認識は忘れないようにしたいです。