今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

風が吹くのを待つ

先日、保育士養成校に講義のお手伝いに行きました。あまり実践系を担当しないので、少人数のワークショップ形式の講義はとても楽しかったです。

この日は、子どもの発達段階と教材提供の方法を取り上げ、学生に牛乳パックでフリスビーを作り、教材研究をしていただきました。

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試行錯誤を繰り返し、出来上がった作品。天気も良かったので、飛ばしてみることにし、教室から外に移動しました。

学生たちは、上に飛ばし、横に飛ばし・・・、
できるだけ遠くに、またできるだけ長い時間、落ちずに飛び続ける方法を話し合っていました。

幸か不幸か、その時間は風があり、時折、強く吹きつけます。
その瞬間、ある学生が言った言葉がとても印象的でした。

「そうだ!風を待とう

私たちは何かをしようとしたとき、早く解決したい、終わらせたいという気持ちに焦り、やみくもに突っ走ることがあります。
けれども問題は、焦れば焦るほど深みにはまっていくこともあり、動くことばかりが解決方法ではない時もあるのではないでしょうか。
何をしてもうまくいかない時は、思い切って立ち止まり、自分に最適な「風」が吹くのを待つことも一つの手段かもしれません。

風の流れに乗って、遠く遠く飛んでいくフリスビーを見ながら、

時期や。どんな願いも時期が来なければ叶わないし、始まらないし終わらない。

と、いつも話してくれる叔母を思い出しました。