今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

私にとってはよくないの!

先日、ある本を買ったら、ペラペラで汚れやすく折れやすい表紙でした。折り目や汚れがつくと読む気をなくすと思ったので、図書館の本のようにビニールでコーティングしてみました。しかしうまく貼れず、特に端のビニールがかなり余った状態でくっついてしまい、仕方なくハサミではみ出した部分をチョキチョキ・・・。
すると、今度はそこがギザギザになり、買い直した方がいいかも?と思うほど、どんよりした気分になりました。

その時、ふと思い出したのが「私にとってはよくないの!」が口癖のももちゃん(仮名)のことです。彼女にはいろいろなこだわりがあるのですが、周囲の人に「同じことばかり言わないで!」、「もう終わったことでしょ?」という態度をとられ、わかってもらえないというイラ立ちと悲しみで、気持ちがふさいでしまうという、生きづらさを抱えていました。
正直、かかわることが難しいと感じたこともありましたが、今回のどんよりした気分を通して、あらためて人間には「他者にとってどうでもよいことだけど、自分にとってどうでもよくないこと」があることに気づかされました。

そうそう、その本の後日談ですが・・・。
(それなりの値段だったということは、さておき)地球のごみを増やさないために、買い直しはあきらめ、ギザギザになった端の部分をマスキングテープで補強してみました。

無事、目を通す気になり、めでたし、めでたし!

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