今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

秋の夜長に思うこと 〜療育の先にあるものは?〜

秋の訪れを感じる夜、久々に壁面製作をしてみました。

f:id:ashikatan:20161014002859j:plain

幼稚園には、主任先生が素敵な秋の壁面を飾ってくれたので、支援センターに持って行こうと思います。◯◯ちゃんや△△ちゃんは、気づいてくれるかな?

 

もう何年も前に参加した研修会で、こんなお話がありました。

子どもたちが生活するのは、幼稚園や保育園、学校や地域社会であり、療育センターではありません。

今、考えると当たり前の話ですが、当時はいじめや不登校問題が教育界をにぎわせていました。その対応として文科省スクールカウンセラーを導入し、いわゆる「心の専門家」がカウンセリング室で活躍し始めた時期です。
私自身を振り返っても、その頃はカウンセリング室内での支援を中心に考えており、(守秘義務という縛りもありますが)あまり外部との連携には積極的でなかったような気がします。

しかし、療育の最終地点は、療育センターの中で「できる活動を増やす」ことではありません。子どもたちが生活する本来の場所(保育園・幼稚園・学校・地域社会など)で自立し、楽しく生活できるようになることが療育本来の目的です。

現に、少人数で個別にかかわる療育センターでは、普段の生活で苦手なこと(集中して話を聞く、製作活動をする、トラブルなく遊ぶなど)が「できる」子どもたちもいます。でも、実際の生活の場で子どもたちが楽しく過ごせるためには何が必要なのか・・・。
今日も先生たちと一緒に考え続けています。