今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

七夕に願うこと

 彦星と織り姫が1年に1度、再会できる日が近づいてきました。幼稚園の子どもたちは、笹飾りをつけています。短冊には「サッカーがうまくなりますように」、「好き嫌いが治りますように」「お友達がたくさんできますように」「プリキュアになれますように」「○○のおもちゃがほしいです」といったものもあり、楽しく読ませてもらいました。

 


「先生、ぼくは△△書いたよ!」「私はね、~って書いたの!」とお話ししてくれる子どもたちに「先生は、何の願い事をかくの?」と話しを振られ、私の願い事は何だろう?と少し真剣に考えてしまいました。欲しいものは特になし、あえて言えば、今の平和な状態が続いてほしいということくらいですが、お釈迦様自身が「変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いだ」と言っているくらいですから、それは難しいのかもしれません。

 

  そういえばある日、Sちゃんと砂場あそびをしていたときのこと・・・。たくさんのケーキやクッキーができ、お店屋さんごっこをしようとした矢先、いきなりやってきたTちゃんがそれらを崩してしまったのです。
 一寸先は何とやら、砂場遊びでさえ、予定通りにはいきません。まさに同じ状態は続かない、変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いだという、お釈迦様の言葉を再現するひとコマでした。
 ちなみに、「あー!」と残念そうな表情の私に対してSちゃんはとても冷静で、「また作ればいいじゃない」と言いながら、型抜きカップを渡してくれました(笑)。

 

 七夕の夜、みんなの願いが届きますように。
私の願い・・・いろいろな失敗やつまずきがあったとしても「また作ればいいじゃない」と言える自分になれますように。