ながらへば またこのごろや しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき
これは
百人一首の中にある、藤原清輔
朝臣が詠んだ和歌です。簡単に訳すると次のような感じでしょうか。
生きていたら、いつかは今の辛い日々も、愛おしく思える日が来るのでしょうか。ちょうど、かつては辛いと思っていた日々を、今は懐かしく感じているように…
平安時代の昔から、人々は同じようなことを考えて生きてきました。
時代がいかに進化しようとも、人の悲しみや苦しみは「自分」と「時間」でしか癒せません。
もし悩み苦しんでいる人に対して、できることがあるとすれば…
相手に寄り添い、悩める時間を共有することだけのような気がします。