今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

「なぜ?」が主役

先日とある待合い室にいると、「ヤバい!」という言葉が、執拗に耳に飛び込んできました。
なに、こ(そ)れ、ヤバい!
・美味しいorまずい
・ステキorセンスがない
・外が暑いor寒い
・うれしいor悲しい
どうやらたくさんの意味があるようですが、それらを一言「ヤバい」と表現する年代を見て、効率的と感心したり、言語力の乏しさに危機感をおぼえたり…。
ちなみに、ヤバいの前の」「」は、「すごく」という意味になるそうです。

でも、同じく子どもの「イヤ」という言葉や行動にも、
・今はしたくない
・やり方がわからない
・やりたいけど、不安
・あっちの方が楽しそう
…などいろいろな意味があるのかもしれません。

その日のプログラムが思うように進まない日、批判ではなく子どもの行動の「なぜ?」が話し合える職場に、今日も感謝です。

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ドラマ

いつも私を担当してくださる美容師さんとは、施術の間、いろいろな話をします。
先日は、ドラマの話しで盛り上がりました。
最近のドラマの終わり方やストーリーの傾向などなど。
その中で、最近は2時間ドラマがなくなりましたね…と言われ、言われてみると、そうだなあと気づきました。

確かに以前は「京都〇〇殺人事件!茶道家元華麗な〜」とか、「瀬戸内グルメツアー〇〇事件」など、いろいろな土地の名所や特産物を組み込んだドラマを毎週のように、見ることができました。

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同じような筋書きで目新しさはないものの、その土地を観光したような気分になれるのは、今思うと、贅沢な時間だったのかもしれません。
今はあの大きな観覧車とロープウェイっぽい乗り物船のカタチのホテルデートシーンは例の水族館と、同じ背景を用いたドラマが大半な気がします。

コロナ禍のロケ移動制限とか、金銭的な理由、インターネットの普及に伴うテレビ離れなど、いろいろな理由があると思いますが、日本国内でも、自由に行き来することに引け目を感じる雰囲気がある昨今、せめて画面の中だけでも、移動できたらなあと思う今日この頃です。

 

ごほうび

なんで私ばっかり?
ずるい!
神さまなんていないんだ!

・・・という気持ちが湧いてきたら、疲れている証拠です。
メンタルヘルスの第一歩として、自分に優しくしてあげてください

・・・というベタなアドバイスを見て、自分に優しくって何だろう?という疑問が湧いてきたらもっと疲れている証拠です。

癒しの1枚をどうぞ。

 

 

マスク

例年にない暑さの中、熱中症とコロナ予防を天秤にかけて世間が賑わう今日この頃。

マスクについては、子どもを預かる職場にいると、思うことも多いのですが、コロナをめぐる考え方があまりに多岐にわたり、なかなか本音でモノを言いにくい雰囲気があります。

そんなある日、久々に電車に乗り、県外出張に行ってきました。
すでに気温は30°を超しており、家から駅までは政府の推奨?に従い、ノーマスクで。

切符を買うときは一応、屋内のため政府の推奨?に従い、マスク着用で。

駅の階段は一応、屋内か?と判断し、マスク着用で。

あの長い階段を上がった先は炎天下のホーム、ここは屋外だよね?と思いつつ、人との距離が取れないから、マスクはいるのか?迷っている間、すでに頭が痛くなってきました。

やっと乗り込んだ電車は、ガラガラ
屋内といえども、会話なんかしないし、2メートルどころか、人を見つけることが難しいくらい。
でも、公共の乗り物はマスク推奨だったっけ?
エアコンの効きは悪いし、元々、乗り物が苦手なので気分も悪くなってきて・・・。
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マスクの話題は政治につながる…と言われていますので、あまり深く語るつもりはないのですが、違和感が大きな疑問に変わった瞬間でした。

適性

希望のタネ新聞 読者相談より抜粋

〇〇になりたいのですが、今のところ先の見通しは暗いです。
起きている間は、夢の実現のために費やし、努力するつもりです。
それでも可能性はないでしょうか?

残念ながら、努力すれば、何でもできるわけではありません。
生まれ育った環境、めぐり合いを含む「ご縁」、何より、自分を生み出してくれた何代も前から受け継いだ遺伝子を含む「生まれもった才能」が成功の決め手になります。
時間は有限です。
無駄になる可能性が高いことに力をそそぐより、自分に合った生き方を検討してみましょう。

残念ながら、あなたはシチューや肉じゃがのような煮込み料理には向きません。
長く火にかけるとボロボロになり、おそらく最後は、形も残りません。

でも・・・。
あなたは間違いなく、ポテトサラダになる才能をもっています。
ほくほくと粉ふくこの適性、ポテトサラダになるために生まれてきたと言っても過言じゃない!

えっ、じゃがいもからの相談ですよね?

 

環境調整

がとにかく回るんです。
頭も痛くて…ふらふらするんですよね…。

そうですね…。
でも脳ドックも行かれたし、いろいろ検査しても異常はないですからね。
お辛いかもしれないけど、服薬や注射みたいな対処療法くらいしか…。

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医師が言うなら仕方ないと、万策尽きた思いで帰宅し、何気なくエアコンの除湿機能を入れてみました。

10分くらい横になっていると、あのひどかった倦怠感が、みるみるうちに、とれていきます。
そうか!湿度の高さと気を抜けない外の環境が原因かだったのか…。

発達支援や特別支援教育では、お題目のように繰り返される「環境調整」。

個人の努力も大切ですが、環境を調整することで、解決できる問題もあります。
もしかすると、当たり前ととらえている環境の見直しこそが、必要なのかもしれません。

ヨリドコロ

久々に実家に行くと、玄関に大きな睡蓮鉢が置かれています。
?…と思いながら、母に尋ねると、知人からピンポンパールという、金魚の稚魚をもらったとのこと。
みんなの癒しになるから…とは言うものの、睡蓮鉢に釣りの餌保存に使うようなブクブク一つを放り込み、黒い内面のため、何がいるのか見えない状態…。

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母はこの類のものが好きで、いつも頂いてくるのはいいのですが、お世話的なものは私や父の役目です。
例のごとく、ホームセンターで足りないものを買い足し、ピンポンパールなる生き物の生活空間を作ってみました。

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白い石を敷いたことで見えやすくなったので、しばらく眺めていると、みんな水草オブジェの付近に隠れてしまいました。
初めは水質作りの失敗か、酸素量の問題?と思いましたが、試しに水草オブジェを持ち上げると、みんな方々に泳いで行きます。しかし、また戻すと1か所に戻ってくる・・・の繰り返し。

この金魚の特性(体型?)上、水流が苦手、神経質など、やや手のかかる子たちらしく、金魚自身が環境の変化を敏感に感じとっていて、警戒心を強めているのでは?というアドバイスをいただいたので、しばらく見守ることにしました。

数時間後に見てみると、恐る恐る出てきた子もいて、活動範囲が広がっています。

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ヒトもサカナも、安全安心!と実感したときに、初めて自分を表現し、動き出せるのかもしれません。