今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

おかあさん

保育士不足が叫ばれる昨今、保育士資格を取得する方法は2種類あります。

一番、ポピュラーなのは、保育士資格が取得できる大学、短大、専門学校などの養成校に入学し、規定の単位を取得して資格を得る方法。

もう一つは、独学で勉強し、保育士国家試験に合格するという方法です。受験資格が定められており、科目数が多く実技試験があるなど、少々面倒な試験ですが、うまくいけば受験料だけで国家資格が得られますので、見方によってはお得な制度かもしれません。

さて、今年の保育士実技試験で「弾き歌い」を選択した場合の課題曲は「おかあさん」と「アイアイ」だそうです。
どちらも保育士養成校ではよく課題に使われていますが、「おかあさん」にいたっては、保育園や幼稚園では歌わせていない園も多いので、少し意外な気がしました。

おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
せんたく していた においでしょ
しゃぼんの あわの においでしょ

おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
おりょうり していた においでしょ
たまごやきの においでしょ
 作詞:田中 ナナ / 作曲:中田喜直

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お父さんがいてお母さんがいて、子どもが2人。
お父さんが働いてお母さんは家庭で洗濯や食事作りをする・・・といった形を「標準世帯」と呼んでいた時代もありましたが、今は時代の変化に伴い、家族の形や役割も変化しています。
また、保育士の職場は保育園だけではありません。保護者の代わりに子どもを養育する児童福祉施設も、保育士の配置が規定されています。

この曲は、音程やリズムが取りにくい鬼門曲(個人的感想)です。おそらくそのあたりの技術を見るための選曲で、「母親はこうあるべき論」の押し付けではないと信じていますが・・・。

保育士を目指す皆様には、「おかあさん」の曲にある「母親像」にとらわれずいろいろな家庭があり、子どもたちがいることに目を向けていただけたら幸いです。