今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

9月1日という鬼門

朝夕、涼しい風を感じる季節になりました。
今日9月1日は、2学期の初日。多くの学校では、子どもたちの元気な声がこだましたと思います。

しかし一方、内閣府の調査によると「夏休み明け」となる9月1日に自殺する子が多いとのことで、著名人や動物園、文科省大臣までが自殺防止を呼び掛ける有様・・・。今日が日本の教育界における「鬼門」日であることを、あらためて感じさせられました。

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人にはそれぞれの思いがあります。
それを理解しようとすることは大切ですが、『理解してあげた』つもりという支援は、実は最も危険であるような気もします。
逃げてもいいよ!周囲にはわかってくれる人がいる!生きていたらいいことがある!と訴えたところで、当事者本人にとっては本当に逃げ場もなく、わかってくれる人もいない場合があります。ましてや自分の未来さえ見えないのに、会ったこともない子どもの未来を保証することができるのかは疑問です。だから上記のような言葉を使うときには注意が必要だと思うのは、少し意地悪な見方でしょうか

以前、まだ駆け出しだった私に「太陽に暗闇の暗さはわからない!」と言ったAさん。身体・精神的にかなり厳しい状態で生活していたその人に何ができたのか・・・。おそらくそれと同じ心境で自殺を選ぶ子どもたちに何ができるのか・・・そんなことを考る始業式の日です。