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今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

自分の足で歩くということ

成人しても、経済的あるいは精神的に親元から離れられない「パラサイトシングル」が増えてきたと言われ始めて久しくなりました。
2010~14年に実施された「世界価値観調査」のデータによると25~34歳の若年層のうち親と同居する未婚者は、日本で約42.2%となっています。
このデータは国の文化、住宅事情によっても異なるので、一概に良し悪しはつけられません。また現在のわが国における経済・雇用状況は決して恵まれているとは言えず、親元を離れて自活したくてもできない若者が増えていることも事実です。
しかしそのような事情をふまえても、子どもが一方的に親に「依存」した場合、親が病気になったり亡くなったりすると自活できない人も出てきており、静かな社会問題となっています。

それを反映してか、子育ての最終目標を聞くと「自立」と答えられる保護者の方が増えてきました。
どうすれば、子どもの自立を促す子育てができますか?と聞かれることもありますが、私自身が教えていただきたいです(泣)。

でも・・・。


毎朝、うちの幼稚園の子どもたちは門で保護者と離れ、自分で荷物を持ち、玄関まで歩いて行きます。ほんのわずかな距離ですが、車生活に慣れ、抱っこやおんぶが主流だった子どもにとっては、一つの大きな関門なのかもしれません。初めは親と離れて歩くことや荷物を持つことが難しい子もいますが、毎日繰り返すうちにできるようになっていきます。
いつも思うのは、門でさっと手を離して岐路につく保護者の子どもさんほど、短い期間でそれをこなせるようになるということ・・・。

子どもの自立を望むなら、まずは親が少しずつその手を離してみることも必要かもしれません。
春の風が感じられるようになった今日この頃、幼稚園に咲いたチューリップと一緒に、自分の足で歩き始める子どもたちを見守りたいと思います。

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