今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

言うと言わずと…

私は管理職(心理職)という立場上、子育ての陰の部分にかかわらせていただくことがあります。

おぎゃーと元気に生まれた我が子、ごく普通に子育てしてきたのに、子どもの言葉が遅い、集団活動が苦手、友達と仲良く遊べない、発達障害の可能性を示唆された、夫婦や祖父母との確執などなど…。 少子化対策への懸念からか、子育ての楽しさを伝えようと主張する有識者もいると聞きますが、子育てはきれいごとだけでできる業ではありません。

 

ある日、ふらりと立ち寄るいつもの隠れ家で、オーナーさんが柔らかい讃岐言葉でこんな話をしてくれました。

「(ある地域で起こった事件に対して)あの辺りは大きいおうちが建っていて、裕福なご家庭が多い。それでもあんなことがあるんですから・・・。言うと言わずの違いで、どこのおうちも何かしらあるんとちがいますか?

 

悩みは解決しなければいけないという前提に立つと、苦しくなります。しかし、言うと言わずと悩みを抱えている人がいる…、つまり悩んでいない人はいない…と感じたら、少しは前を向ける気がしませんか?

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