今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

迷い

以前から感じていた違和感は、この赤の財布が原因では?と思い始めたのは数日前。
本来、黒、紺、茶が基本で、チェック柄とリボンがトレンドの私にとって、今使っている財布は違う!という結論に至り、思い切って買い替えることにしました。

お店に入って気づいたのは、今の季節・・・。
昔から春に財布を買うと「財布が張る(はる)」、秋に買うと「財布が空き(あき)」と言われています。縁起をかつぐわけではありませんが、迷っていたその時、間髪入れず聞こえてきたのはコマーシャルのアナウンス、「秋はお財布購入のチャンスです。「実りの秋」にちなんでお金がしっかり貯まります 云々・・・」

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確かこのお店、春に来たときは「春はお財布購入の季節です・・・」と言っていたような気がしますが(笑)。


事の真相はよくわかりませんが、どちらともとれるようなことに関して、どちらに決めるのか、結局は本人に委ねられています。難しいのはどちらを選択しても後にならないと、自分の選択が正しかったかどうかはわからないということ。
財布の購入くらいならまだしも、まだはっきりと「障害」という名がつかない幼い子どもに「療育」を受けさせるか否か、よく見られる下記の2つの意見に対して、その選択は難しいと思います。

 「子どもの問題(障害)は早期に発見して、早期に療育することで軽減されます。」


「あまりに早すぎる問題(障害)の診断は、子どもへのレッテル貼りでしかありません。子どもの発達を信じて様子をみましょう。」

立場的には前者の姿勢を取りつつも、私自身、完全に後者の意見を否定する勇気はありません。だからこそせめて、勇気を出して療育センターの門を叩いてくれた保護者や子どもたちを、笑顔で迎え、できることを一緒に考えていく、一緒に悩み、一緒に喜ぶ姿勢だけは大切にしたいと思う今日この頃です。

 追伸

ちなみに秋に購入した私の財布、今のところ「実り」はないようです。やっぱり、「秋」は「空く」のかなあ(泣)。