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今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

奈良の風に想う② ~ホスト顔負け⁉︎~

奈良公園では、鹿がルールです。
横断歩道を闊歩する鹿には、車も道を譲ります。

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その先を見ると・・・。

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奈良の街は知り尽くしています、ガイドブックに載っていない穴場もご案内します、などなど。夏の海のナンパかと思うほど巧みな声掛けをウオッチングするのは、なかなか楽しいものでした。外見だけでなく、会話ができる車から乗り手が決まっていくように見えたのは気のせいでしょうか。

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 さらに観察を続けて気づいた事ですが、彼らの心配りは歌舞伎町のホストも、心の専門家と言われている心理士も真っ青!?と思うほど洗練されています。
まず相手の一瞬のスキを見逃さない。タオルや飲み物の気づかいはもちろんのこと、客の様子をよく見てほめるところを見極め、会話の端々から好みそうなスポットを提案する。一番、びっくりしたのは、小学生の女の子とお母さんが降りる時に差し出した割引券。「この使用期間は無期限です。どうぞ彼氏ができたとき、もう一度奈良公園に来てくださいね。」という言葉にさわやかスマイルを添えて・・・。

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休憩に立ち寄ったお茶屋。他にお客もおらず、お店の方とお話ししたのですが、こんなことをおっしゃっていました。
「以前はね、少々不愛想でもね、体力があって道に詳しい人ならできる仕事だったんですわ。でも、今はさ・・・。とにかく、なんつうかいわゆるイケメン?言うんかの?それと合わせてお客さんを喜ばせる会話できんと勤まらんのよ。」

 

人とのつきあいが苦手です、どのように関わればいいのかわかりませんという人が増えています。社会生活に支障がなければ「個性」の範囲で収まりますが、日本社会は相手が何も言わなくても「空気を読む」ということが何よりも求められますので、最悪の場合、就職してもうまくいかず転職を繰り返したりひきこもりになったりするケースが多く見られるようになってきました。その背景に「発達障害」があるのではないか?というのが、最近の研究の仮説ですが、その話は別の機会に譲るとして、コミュニケーションをとることが苦手な人たちが生きにくい時代になったことは否めません。

 

そんなことを考えながら、奈良の風を感じていました。

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