今日、希望のタネを蒔きました

療育現場の所長日記です。

桜の花が咲く頃に・・・

桜の季節になりました。

f:id:ashikatan:20170330182211j:plain

ネガティブにならないコツと題して、続けて投稿したせいか「先生は前向きな方なんですね。」というご意見をたくさんいただきますが・・・それはとんでもない誤解です。

 

ashikatan.hatenablog.com

 

ashikatan.hatenablog.com

 

今は昔、大学の心理検査実習での話。自分で自分を検査し、分析して結果をレポート提出するという課題が出ましたが、どうひいき目に見ても、結果はかなりの…。こんな人間に対応できる心理士がいたら会ってみたい!と思った記憶があります。あれから時間は流れましたが、基本的な本質は変わっていません。

ただ、出会ってきたたくさんの方々に「前を向かなければ前は見えない」、「『どうしよう』ではなく『こうしよう』」と教えていただき、その「ご縁」には感謝できるようになってきました。

ブログ開設から1年たちました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ネガティブにならないコツ②

ある国のとある森のお話です。

ある風の強い日、火事が起こりました。火はたちまち燃え広がり、森は大騒ぎになりました。

新築されたばかりのキリン邸も例外ではなく、キン太は「どうしよう!どうしよう!どうしてこうなったんだ!?」を繰り返します。
そこに隣森まで買い物に行っていた弟のリン次郎が帰ってきました。リン次郎は「こうするんだよ!」と消火器を持ち出し、火を消し始めました。

ある夏から秋にかけての日、森に台風が吹き荒れました。動物たちは一歩も外に出ることができません。森でも評判のケーキやさん、うさぎのピョン子が外を見てみると、収穫まじかの人参畑は水浸し。「どうしよう!どうしよう!人参が流されてキャロットケーキが作れない!」と今にも死にそうな顔をしています。そこに、2階で雨戸を閉めていた妹のミミ子が下りてきました。ミミ子は「こうするのよ!」と保存していたドライフルーツを取り出し、ケーキを作りはじめました。

うしよう」と「うしよう」・・・。
たった一文字の違いですが、どちらの考え方をするかで、結果は大きく変わるのかもしれません。

f:id:ashikatan:20170330164103g:plain

ネガティブにならないコツ

ある所に小さなツボミをつけた木がありました。

f:id:ashikatan:20170329000006j:image

それを見つけた一羽の小鳥が言いました。

 

キミは翼がないからどこにも行けないね。

はい、小鳥さん、ここにいたら毎日、私の世話をしてくれる人たちがいるから幸せです。

 

キミは花を咲かせるために、かなりの体力を消耗するから疲れるね。

はい、小鳥さん、僕の花が開くのを待っていてくれる人がいて、うれしいです。

 

キミは暑さも寒さも、一身に受けなければならないから、大変だね。

はい、小鳥さん、環境に適応できる力がついて、強くなりました。

 

キミはどうして、そんなに前向きなのかしら?

はい、小鳥さん、僕は後ろも過去も見ないから、今と未来しか見えません。前だけ見ていたら、前向きになれました。

練習できること、できないこと

決算、予算が同時に押し寄せ、卒業式と入学式の準備を同時に進めながら、事業計画を作るこの季節…

今日は他園の卒園式に来賓出席してきました。自分の園の卒園式は、とにかく緊張の連続で、式をスムーズに進行することに一番、神経を使いますが、お客さまとして出席すると、いろいろなことが見えてきます。

恒例の来賓挨拶に「はい!」、「ありがとうございます」と声を揃えて応えている子どもたちを見て、かなり練習したなあ…と苦笑。でも、いきなりの問いかけに「はい!」のタイミングがズレてしまい、照れ隠し笑いをする子どもの姿もかわいく思えました。

f:id:ashikatan:20170314201748p:image

世の中には、練習できることと、できないことがあります。「備えあれば憂いなし」といわれますが、いくら「備えて」いても「憂う」ことはあります。もしかすると大切なことは、その場その場で、「何とか」生きていける「たくましさ」なのかもしれません。

言うと言わずと…

私は管理職(心理職)という立場上、子育ての陰の部分にかかわらせていただくことがあります。

おぎゃーと元気に生まれた我が子、ごく普通に子育てしてきたのに、子どもの言葉が遅い、集団活動が苦手、友達と仲良く遊べない、発達障害の可能性を示唆された、夫婦や祖父母との確執などなど…。 少子化対策への懸念からか、子育ての楽しさを伝えようと主張する有識者もいると聞きますが、子育てはきれいごとだけでできる業ではありません。

 

ある日、ふらりと立ち寄るいつもの隠れ家で、オーナーさんが柔らかい讃岐言葉でこんな話をしてくれました。

「(ある地域で起こった事件に対して)あの辺りは大きいおうちが建っていて、裕福なご家庭が多い。それでもあんなことがあるんですから・・・。言うと言わずの違いで、どこのおうちも何かしらあるんとちがいますか?

 

悩みは解決しなければいけないという前提に立つと、苦しくなります。しかし、言うと言わずと悩みを抱えている人がいる…、つまり悩んでいない人はいない…と感じたら、少しは前を向ける気がしませんか?

f:id:ashikatan:20170307231234j:image

専門性が求められる職業とは?②

Aちゃん   寒いなあ…

Bちゃん   でも寒くても女子!
     かわいいスカート、  履いてるやん!

Aちゃん   そんな褒め言葉でもうれしいわ。

Bちゃん   なんかあった?

Aちゃん    まあね…

Bちゃん    あっ、これ、食べる!?
    (Aちゃんに小さいチョコを差し出す)

f:id:ashikatan:20170109214713p:image

 Aちゃんの何気ない様子から、彼女の心のざわつきを察したBちゃん。
さりげない褒め言葉で、その心を開きましたが、無理に踏み込むことはしません。
代わりに小さなチョコレートに「大丈夫?心配してるよ、何かあったら言ってね」の気持ちをこめて渡しました。

お見事!プロ顔負けの対応!
相談援助における、ある程度の技術は訓練で身につきます。
けれども上記のBちゃんのように、人の心を開き、絶妙な距離感で相手と関われる天性のをもった人がいることも事実です。

昨今、国家資格に上場予定の「とある資格」をめぐり、学部卒(大学卒業)に受験資格を与えよう、いやそれでは専門性が培えないから院卒(大学院卒)に、学校だけでは学べないから実務経験もプラスして・・・という論議が続いていたと聞きます。

一定の質を保証するために、資格を与える基準を決めることは大切ですが、相談援助に求められるBちゃんのような「力」をつけるのはそんなに簡単なことではありません。それを保証できるだけの「基準」をどのように定めるのか・・・。
もう何十年も続いている「とある資格」をめぐる論議の着地点に注目する毎日です。